この事件が明るみに出てしばらくして、国土地理院の航空写真にこのSOS文字が写っていたということが判明したのは私もはっきりおぼえています。国土地理院の写真についても新聞記事は触れています。
(前略)
「SOS」の文字は林野庁と国土地理院が地図作成のため昭和六十二年九月二十日に撮影した航空写真に写っていることが二十八日、わかった。
この写真は、上空約三千七百メートルの地点から撮影したもの。写真では、「SOS」の文字の幅は約〇・九ミリ。最初の”S”はやや不鮮明でわかりづらいが、最後の”S”は確認できる。写真ではほとんど気がつかない程度だが、肉眼でははっきりわかったという。同庁などは五年ごとに航空写真を撮っている。(後略)
(1989年7月28日 毎日新聞夕刊13面より)
この写真の大きさがどのくらいか、地図作成の為に何枚の写真を撮るのか、そういうことは私は一切知らないけど、何も知らずにこのSOS文字を見つけるのは極めて困難だろうなあと思う。
(1999/10/12)