「競争で状況が良くなる」ありきでパワポを作る

https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2308/10/news084.html

 2023年8月の記事。

 これ「競争を促せば事態が良くなる」というメッセージを発することが目的化しているだけの話。内閣府も取材を受けた成田達治さんも、スマホOSやOS事業者の支配力、サイドローディングについてさえ特に興味ないと思う。

娯楽としての怒り

「怒り」というのは、非常に簡単な娯楽だというのは今までも繰り返してきた通りで、まず素養が要らない。知識が要らない。練習が要らない。道具も要らないし人手も要らない。カラオケみたいに音程合わせる必要もない。しかも、「正義のため」なら後ろめたくない。

 「怒り」ってのは知力も体力も精神力も要求される行為で、しかもそれらをすり減らしていく行為なんじゃないの?と思ったんだけど、「非常に簡単な娯楽」としてしか怒ったことが無い人はこういう考えに至るのかも。

 まあ、この考え方は、怒っている人を冷笑したい時に使えるテクニックなのでこういうのが必要な人生を送っている人は覚えておくといいと思います。
 もちろん、怒ることの無い人生ってのは非常に難易度が高いので、何かに怒った時の自分自身に冒頭のような言葉が返ってきます。

「この手のことを言う人って怒ったことないのかな?ずいぶん楽な人生歩んできてるなあ羨ましいなあ今からでも俺と人生変わってくれないかなあ」と素朴な疑問が出てきますが口にはしません。

2021/5/29追記:

https://friday.kodansha.co.jp/article/182699

「怒り」というのは非常に簡単な娯楽、という人たちは、上のリンクで紹介されているWADA氏のような人をどう見るのか、非常に興味深い。

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とにかく五輪を開催しTai!今更やめられるか!

日刊スポーツによる、国際オリンピック委員会(IOC)委員で国際体操連盟(FIG)会長である渡辺守成氏のインタビュー記事。

https://www.nikkansports.com/sports/news/202011110000925.html

「開催しなければ日本の経済がガタガタになる」「投資は回収すべき」渡辺守成さん、知性溢れる大変素直でおもしろカッコイイ発言だと思います。

そして極めつけは「今の東京五輪は丘の上の豪邸。そこが火の車になろうが、コロナでどうしようが、全く国民は興味がない。そうではなく、みんな一緒に長屋に住んでいて火事になれば、みんなで助ける」。

豪邸から出るつもりもないくせに、とか、長屋に住んでいる人たちだってコロナで七転八倒しているんですよまさか自分だけが大変だと思ってる?などツッコミどころが山ほどありますが、長屋に住んでいる国民どもが豪邸に住んでいる俺たちを助けて当然だ、という熱い本音がひしひしと伝わってきます。ご苦労さん帰っていいよ。

こういう人を見ると、本人の顔や名前はどうでもいいけど、この人の両親の顔と名前にたいへん興味が湧いてきます。「本音」によって聞く人の興味を引く渡辺守成さん、なかなかの人物だと思います。

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完璧な研修屋話法

https://togetter.com/li/1479281

https://webcache.googleusercontent.com/search?q=cache:-EoxrKP7LREJ:https://en-gage.net/tsunagari_saiyo/+&cd=2&hl=ja&ct=clnk&gl=jp&client=firefox-b-d

仕事舐めてる若者が多すぎます。

土日休みがいいとか意味がわかりません。

サービス業で土日休みたいとか世間を舐めてますね。

有給に関してもそう。

有給消化なんて周りのこと考えたら使えないはずです。

稼いでから言えって話。

残業したくないとか勉強不足。

残業代なんて出すわけがありません。

自分が成長したり稼ぐ為に必要なのに

その努力すら怠るなんて世間を舐めてるとしか思えません。

そういう舐めてる人は叩き直します。

いや叩き潰します。

新型コロナだって体調管理ができてない証拠。

あんなもの気持ちいれて働いてたらかからない。

当たり前のことができない人は必要ありません。

仕事を本気でやるならわかるけど、

舐めてる人はいりません。

https://webcache.googleusercontent.com/search?q=cache:-EoxrKP7LREJ:https://en-gage.net/tsunagari_saiyo/+&cd=2&hl=ja&ct=clnk&gl=jp&client=firefox-b-d

 15年くらい前の新入社員研修に出てきそうな、法知識と知能が足りない研修屋さんの思考を完璧にエミュレートした文章で正直感動した。並みの知能では書けない文章だ。

マネージャーは現場と同じ目線で一緒に汗をかきながら奮闘する必要は無い

 『日本では現場のメンバー達が、マネージャーに同じ目線で一緒に汗をかきながら奮闘してほしいとどこかで期待していること。 「意思決定に集中するマネージャー」というのをどこか物足りなく思うメンバー、という構造 』とあるのだが、このような構造が発生するのは当然・当たり前・何が不思議なの?と思っている。

 そもそも経営者でもなんでもない人間(バイトにでさえ!)に「経営者目線で思考して動くべき」と言い続けてきてきたビジネスギョーカイ。この言葉を最初に耳にしたとき、経営やマネジメントの立場を自己否定するようなことをよくもまあ得意気に言えるなあと思ったし今でも思っている。マネジメントの立場をそんなに自己否定するなら辞めればいいんじゃないでしょうか??日本には職業選択の自由があるんですよ?

 つまり、「下っ端でも経営者目線で考えて動け、でもマネージャーは現場目線で汗をかきながら奮闘なんかする必要は無い、それはマネージャーの仕事ではない」なんて甘えが社会で通用するのでしょうか?学生気分が抜けていないのでは? ということ。

 なんていうフレーズが思い浮かびますね。え?思い浮かばない?なんで?

紅白歌合戦での美空ひばりAI再現

 2019年12月31日のNHK紅白歌合戦で美空ひばりがAIで再現されて「新曲」を披露したそうで。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000706.000019470.html

 で、紅白序盤のほうで「AI歌唱」として美空ひばりが再現される製作過程の紹介VTRが流れていたんだけど、まず思ったのが「美空ひばりは金儲けツールなんだな」といううことだった。あとは「死んで何十年も経ってなおこんな形でいいように利用されてしまうんだな」と。

 そして、天童よしみのインタビューとか、会議室で厳かに作詞する秋元康の姿とか、 そういった絵面がザ・悪趣味グロテスクバラエティショーを強化していて、NHK性格悪いな、よりによってこれを紅白の時間帯にお茶の間に投げ込んでくるのかと最近のテレビショーギョーカイの進歩に唸らされた年末であった。

 ただまあ、それ言い出したら例えば「織田信長の再現肉声」もグロテスクになる筈なんだがそうは思わないよなあ。

オンラインバンキングの残高を増やす方法

 年末で金がありません。嘘です年末関係なくいつも金がありません。

 さて、貧すれば鈍する倍率ドン!さらに倍!な生活を送っていますが(おまえ自分が賢かったと思っているのかよ、という声は聞こえません)そんなボクちゃんもささやかな楽しみを見つけましたのでご共有。

 銀行口座にあと3,462円しかない!公共料金の支払いできるのか?つうかそれ以前にメシ代どうするんだよ!そんなあなたにF12キー。

 ブラウザでオンライン口座のシケた残高を表示させる。そしてそこでF12キー。ブラウザの下の方に窓が開きます。そして預金残高が表示されていると思しき部分を見つけましょう。

 F12キーによって開いた窓は、なんと!自由に書き換えができます。つ・ま・り・預金残高の数字部分も書き換え可能。

 ヒャッハー!4桁しかない俺の預金残高も一気にカンスト!あれ?残高桁数が多すぎて画面に収まりきらないじゃないですか?困りましたねーこんなんじゃ。銀行さんちゃんと対処してくださいよ。

 いやあしかし困ったなあこんなに残高多かったら一生かかっても使い切れないじゃないですかお金持ちの悩みは尽きませんなあ。

 ………とひとしきり現実逃避をしていい気分に浸れます。いやホント冴えない現実から一瞬だけ逃避できるのでご興味のある方はお試しになってみては如何でしょう。ブラウザ閉じた途端に猛烈な虚しさに襲われますが。

 カネ持ってるアピールしてお金儲けをもくろむ人たちマジ尊敬します。いつもこんなことやってるんでしょ?

他者はボクちゃんの欲望を満たすよう動くべきだ。そして他者をそのように動かすためのテクニック

https://twitter.com/sakurai7715/status/1121958786233552896

 大抵の人間は「他人は自分の都合のいいように動いてほしい。他人はボクちゃんを気持ちよくさせるように振る舞うべきだ」という欲望を持っている。私だってそうだ。

 そして「他人を自分の都合のいいように動かすためのテクニック」というものは確かに存在する。冒頭に引いた画像も、ありふれた人間の欲望をわかりやすく示したものであるし、そこかしこで見られるありふれた普通の光景だ。

「今の若い世代が現在の自民の経済政策で恩恵を被っているから支持していて、若い世代は新聞をとる余裕もない」

 画像で示されたツイートを探したのだけれど、見つからなかった。この画像で示された「knt(黒猫亭) @chronekotei」氏のツイートを以下に書き起こす。

新聞読まないから自民支持になるんじゃなくて、今の若い世代が現在の自民の経済政策で恩恵を被っているから支持していて、若い世代は新聞とる余裕もないし必要も感じていない、情報はネットで取るから結果的に新聞の情報操作も受けにくい、そういう順序だろうな。
2018年06月26日 11:27

 さて、「今の若い世代が現在の自民の経済政策で恩恵を被っているから支持していて、若い世代は新聞とる余裕もない」とあるのだが、それって「現在の自民の経済政策で恩恵を被っている」のだろうか?素朴な疑問。
 「自民の経済政策で恩恵」とは具体的にどんな恩恵なのだろうか?「新聞とる余裕もない」くらいの「恩恵」とは?

 因みに、2018年6月27日現在の読売新聞購読料金は下記の通り。

セット版地域(朝・夕刊) 1か月 4037円 (税込み)
統合版地域(朝刊のみ) 1か月 3093円 (税込み)

 まさに「経済は嘘つかない。」

 

 

※2018/6/28追記:本エントリ冒頭で「画像で示されたツイートを探したのだけれど、見つからなかった」と書いたが見つけることができた。当該ツイートは以下の通り。

謝罪になってない謝罪テクニック事例:穴見陽一議員の場合

 2018年6月15日の衆院厚生労働委員会において、参考人として招かれた人に「いい加減にしろ!」とヤジをとばした穴見陽一議員。

https://www.buzzfeed.com/jp/naokoiwanaga/judoukitsuen-yaji-anami

受動喫煙対策が議論された衆院厚生労働委員会で、6月15日、参考人として招かれたがん患者が意見を述べている最中に、自民党の穴見陽一議員が「いい加減にしろ!」とヤジを飛ばしていた。

 そして、穴見陽一議員は『「お詫び」と題したコメントを発表』。
https://www.sponichi.co.jp/society/news/2018/06/21/kiji/20180621s00042000143000c.html

「この度、去る6月15日に行われた衆議院厚生労働委員会において、参考人のご意見の際、私が『いい加減にしろ』といったヤジを飛ばしたという報道がありました。まずは参考人の方はもとより、ご関係の皆様に不快な思いを与えたとすれば、心からの反省と共に深くお詫び申し上げる次第でございます」と謝罪。
 「もちろん、参考人のご発言を妨害するような意図は全くなく、喫煙者を必要以上に差別すべきではないという思いでつぶいたものです」と釈明し「とはいえ、今後、十分に注意して参りたいと存じます。この度は誠に申し訳ありませんでした」と謝罪の言葉を繰り返した。
 穴見氏は大分1区選出で、ファミリーレストランを展開する「ジョイフル」代表取締役相談役。

 「ご関係の皆様に不快な思いを与えたとすれば、心からの反省と共に深くお詫び申し上げる次第」という教科書通りの様式美。典型的な「謝罪になっていない謝罪文」。穴見さんの言動は悪くないですよね。不快な思いをした側の問題ですものね。

 さて、それはそれとして、穴見陽一さんの「お詫び」を読みますと、穴見さんは以下のようなお考えをお持ちのようです。

  • 受動喫煙をしたくないという発言は「喫煙者を必要以上に差別す」る発言である
  • 必要であれば喫煙者を差別してもよい(必要な差別というものが存在する)
  • 参考人や傍聴者に聞こえるように「いい加減にしろ!」と「つぶやいた」(ヤジを飛ばしたのではない)

 わたくし学も教養もない頭の悪い人間ですので、さっぱり意味がわかりません。ただ、議員は自分の発言・言葉を軽視すべきではないと思います。

https://twitter.com/officeSugano/status/1010079802550677504

参考リンク:穴見陽一公式サイトのプロフィール