令和版ライフハックでステップアップ

https://anond.hatelabo.jp/20230614143801

 2000年代後半(ゼロ年代後半)にはてな界隈で「ライフハック」ブームがあったことを思い出させる文章。「イキがって若者ぶってるおっさん」という心ないコメントもあるが、私はそんなことは言いません。また、「闇バイト」に関してニュースで言われている程度のことも知らないのも微笑ましい。

 そんなところも含めて2000年代後半の「ライフハック」ブームを思い出す。中学公民の内容も踏まえずに「世の中は変わらないんだから自分が変わるんだ」と卑屈なフレーズを何故か得意気に発しつつ「ぼくのかんがえたさいきょうのしゃかいほしょう」を開陳なさっていたお歴々は、今どこで何をしているのだろう?

 あの頃の「ライフハック」が15年くらいの時を経て、日本がますます貧しくなった令和の時代に生まれ変わったのが冒頭のリンク先の文章であると案が得るとなかなか感慨深い。

 ゼロ年代のライフハッカーは「どうせ世の中は変わらないから選挙に行くなんて時間の無駄!そんな時間があったらスキルアップしてキャリアアップ!」の結果今どうなったのかを発信すべき。答え合わせが求められているのです。ブログを書こう!

“令和版ライフハックでステップアップ” の続きを読む

26周年

 26年経ちました。

 親類縁者の没年や寿命を見て、自分の残り時間に当たりをつけるようになった。その年齢までは惨めな状態にならないよう、健康的で文化的な生活を送りたい。
まだ心身は動くつもりでいるが、徐々に弱ってきてまともでなくなることも視野に入れつつ、やりたいこと好きなことができればいいな、そんな身分では無いが。

 最近、新しく??サイトを見つけた。拝見するとサイト歴は私と同じくらいのかただ。昔このかたのサイトを見たことがあるのかないのかは覚えていないが、懐かしい気分になった。

昔はこういうサイトを趣味で作っている人々が沢山いたものだが、 そういう人達はどこへ行ってしまったんだろうか。 Twitterなどに吸収されてしまったんだとしたら罪な話である。 いまでは自前ドメインでこういう日記風のものを書くというスタイル自体が 古くさいと感じる。とはいえ、そもそも新山は日本語のページを もうほとんど見ないんだけど…。

https://tabesugi.net/memo/2022/c.html#272324

 ブログという形で日記風のものを書いている人が今もたくさんいるが、どこかの会社が提供しているブログサービスが多い印象。サービス提供自体が終わると、本人に思い入れがなくなるとブログもそのまま終わってしまうんだろうな。

 geocitiesなどが無くなって過去のホームページが消えていったあの問題は今も続いている。インターネットには基本的に何も残らないのだ。ホームページだろうがブログだろうがSNSだろうが。

「お金に頼らず生きたい君へ 廃村「自力」生活記」服部文祥

サバイバル登山、アーバンサバイバルの服部文祥氏の本。現代の社会・経済構造やそれに否応なしに組み込まれている我々、という問題意識を根底に進んでいく本だと思った。

登山をする中で知った廃村の土地付き廃屋を購入し、家屋の掃除・補修・改造をし、ライフラインを整備し、テレワークをしながら狩猟をしつつ生活をしていく、という内容。

小屋暮らしセミリタイヤのエクストリーム版、という感想を持った。これを真似できる人は少ないと思う、少なくとも私には無理だ。

しかし、服部氏の持つ問題意識を持つ人は私を含めそれなりにいるだろうし、この書籍から何かを採り入れて生き方に反映できるのではないか、と考えた。ひ弱で現代の経済構造に組み入れられている私にも参考にできることがある。

Amazonでの購入リンク:「お金に頼らず生きたい君へ 廃村「自力」生活記」服部文祥

人を追い込んで殺人鬼にする方法 / 「つけびの村」高橋ユキ

 2013年7月に山口県で発生した連続放火殺人事件に関する本。

 マスコミで報じられた、「殺人事件の原因」や「閉鎖的な村の実態」はかなり違う、ということが集落の人への聞き取りなどを根拠に指摘されている。そして容疑者本人との接見についても書いてある。

 この事件は、誰かが「この人を追い込んで殺人鬼にしてやろう」としたわけでもないのだが、色々な歯車がずれて(かみ合って?)結果としてあのような惨劇が起きてしまった…という感想を持った。

 読んでいて、読み終えて正直寒気がした。自分もちょっと間違えば頭おかしい認定されて(あるいは本当に頭がおかしくなって)凶行に走ってしまうのではないか、という恐怖。

Amazonでの購入リンク:「つけびの村」 高橋ユキ

「人間であることの資格」に関する認知

「勃起不全=人間ではなくなった」という考え。(2022/5/12現在非公開ツイート)

https://twitter.com/76ouij0qhqx50/status/1524171131191631872

「結婚してやっと人間になれる」という考え。

https://twitter.com/63cities/status/1523512564852101120

会社員の知人が、メンタル疾患になり心療内科に行き職場にそれを報告して会社をしばらく休むことになった時に「自分は普通の人間にすらなれなかったダメな存在なんだな」と認識し、それを十年二十年という長さで未だに引きずっている、という話をしていたのを思い出す。

人間とは何か。

THE FORWARD Vol.1(実業之日本社)

 公式サイト / 公式ツイッター / 公式Facebook / 公式Instagram

 書店に久々に足を運び、たまたま手に取てよさげだと思って購入した。

 色々な文章が載っているのだが、えらいてんちょう(矢内東紀)氏の「つらい人生の処方箋」が面白く、考えさせられた。FIREや現代の仕事が苦しい理由と解決について記されている。

 ハンナ・アーレントや東アジア反日武装戦線や中田考の文章を引用しつつ、人生に「意味付け」をしていこう、と考察している。

近況(自己コントロールの狂気とか生き方とか)

 自己コントロールの檻に入らざるをえず、マインドフルネスに関する本を読んでいた。心の状態をコントロールしないと支障が出る状況とは一体何なのか。「気が狂わないために心の状態をコントロールするのです!」という狂気。

 そして、高村友也氏の「僕はなぜ小屋で暮らすようになったか 生と死と哲学を巡って」を読んだ。二年半くらい前に購入してちょっと読んだきり放置していたのだが(私は書籍に対してこういうことをよくやる)、先週一気に読み終えた。
 感想文は別エントリで書こうと思っているけど、「高村氏はこのように考えた。よって高村氏はこのような生活スタイルを採用している。」と書いてある本だという感想を持った。エキセントリックなことは何も書かれていない。
 また、この本に「今」「ここ」「私」というフレーズが出てきたのに反応してしまった。マインドフルネス本に出てくるキーワードなんですよこれ。

 猛暑と呼ばれた状態も解消されたのだろうか?ここ何日か過ごしやすい気候になっている。ずっとこんな感じだといいのに。

 あと、認知行動療法について概略をお勉強する予定。

自己コントロールの檻 (講談社選書メチエ) 自己コントロールの檻 (講談社選書メチエ)
森 真一

講談社 2000-02-10
売り上げランキング : 122666

Amazonで詳しく見る by G-Tools

1日10秒マインドフルネス 1日10秒マインドフルネス
藤井英雄

大和書房 2018-01-19
売り上げランキング : 1270

Amazonで詳しく見る by G-Tools

グーグルのマインドフルネス革命―グーグル社員5万人の「10人に1人」が実践する最先端のプラクティス(付録:マインドフルネス実践ガイドCD) グーグルのマインドフルネス革命―グーグル社員5万人の「10人に1人」が実践する最先端のプラクティス(付録:マインドフルネス実践ガイドCD)
サンガ編集部

サンガ 2015-05-25
売り上げランキング : 86808

Amazonで詳しく見る by G-Tools

感情にふり回されないコツ 感情にふり回されないコツ
辻秀一

フォレスト出版 2015-12-02
売り上げランキング : 384375

Amazonで詳しく見る by G-Tools

僕はなぜ小屋で暮らすようになったか 生と死と哲学を巡って (DOBOOKS) 僕はなぜ小屋で暮らすようになったか 生と死と哲学を巡って (DOBOOKS)
高村 友也

同文舘出版 2015-12-01
売り上げランキング : 14156

Amazonで詳しく見る by G-Tools

心の構造ー意識的と無意識

 放送大学のラジオ「心理カウンセリング序説 第9章」をたまたま聴いていたのだが興味深い内容だったのでメモ。私が勘違いしている可能性もあるので以下の話は真に受けないように。

  • 自己治癒力を活性化させるのが医術で、カウンセリングも似たようなもの
  • 夢:意識と無意識が深くかかわっている
  • 夢には比喩的なイメージが現れる(例:国会に外国人グループやロックグループが現れる)。夢はクライアントの意識が変容しつつあることを示す。自律的にイメージを生み出している。夢はクライアントの内なる自己治癒力を示している。
  • 無意識は、凝り固まった意識を変容させる自己治癒力を持っている。夢は無意識のもつ自己治癒力が具体的に表現されている。クライアントの心のありかたの変容を象徴的に表現している。
  • カウンセリングはクライアントの内なる自己治癒力に働いてもらうものである

 なかなか面白いラジオ放送だった。

心理カウンセリング序説 (放送大学教材) 心理カウンセリング序説 (放送大学教材)
大場 登

放送大学教育振興会 2015-03-01
売り上げランキング : 430271

Amazonで詳しく見る by G-Tools

自分の時間のつぶし方を自分でなんとかできないのって社会人として辛いと思う

セミリタイアしてヒマじゃないですか?と聞かれると質問者がかわいそうになる

仕事の有無や趣味の有無に関係無く、つまらない考え方の人はどんな人生を選んでもヒマでつまらない人生をおくるでしょう。セミリタイアする事とヒマで困る事の直接の関係はありません。

 自分の時間のつぶし方さえ自分でなんとかできないなんて、生きる力の決定的な欠如なのではないか。人間能力の有無はあるからそれができないのはいいにしても、そのことを得意気に話せる人というのは昔から理解できない。

「ぼくは眠れない」椎名誠

 著者は長年不眠に悩んでいるそうだ。不眠になったきっかけや、自身の不眠の解決のヒントを書籍文献などにあたってそこで知ったこと、不眠対策の試行錯誤などについて書かれている。「椎名誠 旅する文学館」やインタビューや過去のエッセイで断片的に語られていたことと重複する部分もあるが、不眠に関する経験や思いがこの本ではまとめられている。
 著者の場合、不眠とは上手く付き合っていくしかないという結論になっているようだ。色々調べ試してみた結果、結局はそこに行きついているもよう。

ぼくは眠れない (新潮新書) ぼくは眠れない (新潮新書)
椎名 誠

新潮社 2014-11-14
売り上げランキング : 27904

Amazonで詳しく見る by G-Tools