23周年

 もう23年前とはすっかり生活も変わったし、可能性もどんどんと失ってきた。「普通」のレベルを満たすことの大切さも身に染みて理解している。「普通」が何なのかは未だによくわからないけど、自分が「普通」にすらなれずこの先もなれる見込みが非常に薄いことはわかってきた。

 何年か前は、もうここで書きたいことは一通り書ききった、と思っていたけど、ここ何年かはまだまだ書きたいこと言語化したいことが湧き出ているなと思っている。気力体力が無いのでなかなかできないけど。

 みじめったらしく野垂れ死ぬ可能性に怯えて生きる社会は健全ではない。本当にそう思う。まあでも楽観的に考えて生きれば楽観的な状態の方向に引っ張られるらしいですよ?

紅白歌合戦での美空ひばりAI再現

 2019年12月31日のNHK紅白歌合戦で美空ひばりがAIで再現されて「新曲」を披露したそうで。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000706.000019470.html

 で、紅白序盤のほうで「AI歌唱」として美空ひばりが再現される製作過程の紹介VTRが流れていたんだけど、まず思ったのが「美空ひばりは金儲けツールなんだな」といううことだった。あとは「死んで何十年も経ってなおこんな形でいいように利用されてしまうんだな」と。

 そして、天童よしみのインタビューとか、会議室で厳かに作詞する秋元康の姿とか、 そういった絵面がザ・悪趣味グロテスクバラエティショーを強化していて、NHK性格悪いな、よりによってこれを紅白の時間帯にお茶の間に投げ込んでくるのかと最近のテレビショーギョーカイの進歩に唸らされた年末であった。

 ただまあ、それ言い出したら例えば「織田信長の再現肉声」もグロテスクになる筈なんだがそうは思わないよなあ。