朝起きてホテルで朝食をとる。外は雨。ただ、風はそんなに吹いていない模様。テレビを見ると、台風は朝5時頃に淡水(台北からMRTで30分くらいかかる河口の街)を抜けたらしい。台湾中部南部は台風の被害がものすごいことになっていたが、台北市内は普通に雨が降っているだけだった。
さてどうしたものかと思っていたが結局予定通り故宮博物院に向かうことに。アクセス方法はタクシーか、MRTとバスの乗り継ぎの二択。ここは公共交通機関を選択。MRT士林駅で降り駅前のバス停に向かう。バスには系統番号が振ってあり、故宮行きのバスは何番系統かは事前に調べていた。たまたまいいタイミングでお目当てのバスが来たので乗り込む。バスには五人ぐらいしか客がおらず、しかも車内アナウンスが一切無いので不気味なほど静か。というか、現在どこのバス停に近づいているのかあるいは通り過ぎたのかがわからないので、これヤバくね?と思い始める。とりあえず人が降りるところに合わせて自分も降りる。降りたところは東呉大学前。故宮はまだ過ぎていなかった模様。しばらく同系統のバスを待つ。気づいたのだが、ここではバス停に立っているだけではバスは通過してしまうのでバスに乗りたければバスに向かってアピールをする必要がある。近づいてくるバスの系統番号を見て手を振って再度バスに乗り込む。どこでバスを降りるかはもう外の風景を見て判断するしかないのかと絶望的な気分になりかけたが、しばらく行くとあからさまなそれっぽい建物が見えてきて「國立故宮博物院」とデカデカとかかれたプレートがあった&偶然そこで降りる他の乗客(地元民っぽい)がいたこともあり事なきを得る。
故宮は9時開館で私は9時半頃についた。雨がすごかったので外の動画も写真も撮らず(中は撮影禁止)。既にツアー団体客+そのガイドがたくさんいたが、時間が経つにつれてどんどん増えていく。展示エリアはだいたいどこに行っても日本人観光客+ガイドがいるので展示物の説明は嫌でも聞こえてくる。私は美的感覚も教養も持ち合わせていないのでブラブラ流し見をしただけだったのだがそれでもえらく時間がかかる。展示を見た後はショップに行き土産品の品定め。故宮のテーマ曲を林強が作曲しており、それ関係のCDなりDVDなりがないかなあと思ったが見あたらなかった。ここでは「綿のTシャツ買ってもどうせ着ないんだよなあ」と自制心が発動し、あまり買い物をしなかった。クリアファイルと携帯ストラップとサイフを購入。
故宮を後にして、入口のロータリーでバスを待ち、系統番号を見つつ乗りこみ士林駅へ向かう。ここで乗ったバスはアナウンスもあり車内の表示もわかりやすく、問題なく乗ることができた。ただ、このバスは行きと違って先に料金を払うバスだったのに何もせずに乗り込んでしまった。運転手は何も言わず。自分の後に乗り込んでくる客がことごとく乗車時に料金を払っているのを見て気づく(台北のバスは乗車時払いと降車時払いの二通りあり、どちらのパターンかはバスに表示されている)。結局降りる時に「sorry」と言いつつ料金を払う(というか悠遊カードを読み取り機にかざす)。
事前の予定ではこの後淡水に行く予定だったのだが、相変わらずの雨。どうしたものかと考えたが、明日行こうと思ってもどうせ行かないだろうということで結局淡水に向かうことに。淡水も当然のように雨であまり人もいない。店の集まった通りや川沿いを歩く。川は臭い。MRTで淡水から戻る時に、バカでかいネガティブキャンペーン看板が建物にあるのが車窓から見えた。
このままMRT台北駅を超えて、公館駅で降りる。目の前が台湾大学。キャンパスの雰囲気や建物の古さや設備への金のかかりっぷりがまんま東京大学。売店で大学グッズを買うつもりだったのだがそういうベタなものが見つからずそのまま外へ。大学の向かいにある誠品書店や大衆唱片を冷やかす。お目当てのCDはまたも見つからず。ダメだな大衆唱片。
そしてこの辺には緑林寮という同人ショップがあるので台湾の同人音楽があれば購入しようと思って行ってみるも残念ながら見あたらず。日本のコミックの中国語版や日本で売っているグッズや雑誌、日本アニメの同人誌等が売っていたが、台湾ならではのものはないかと思って店内を見ていたら、孫文の同人誌「國父的精義」(サークルさんのサイト)を見つけたので購入。内容はおそらく4コマギャグマンガ。ハーレーに乗った蒋介石とか。
再びMRTに乗って西門駅で降りる。若者の街ということで確かに若い人が多い。萌萌動漫資訊館に行ってみるが、改装中らしくあまりモノが売っていなかった。日本製の東方同人CDが売られていた。
一旦ホテルに戻り荷物を置いて、メイド喫茶Fatimaidに向かう。でもこの店がある台北地下街が今回泊まったホテルから行きづらいというかどう行けばいいのかがわかりづらい。MRTの地下駅から通じている筈なんだけど、どう行けばいいのかわからないので仕方なく地上から向かう。地上から行くのは歩行者が通れるところが意外に少ないのでそれはそれで大変。帰宅ラッシュ時の原付の多さ(乗用車より多い!信号待ちの車道を見ると、原付の群れの中に乗用車がポツポツとある感じ)に驚愕。あと大気汚染はおそらく日本よりひどいらしく喉が痛くなっていた。なんとかたどりつきFatimaidの店員さんは多少日本語のできる人もいるのでちょっと話す。涼宮ハルヒは中国語吹き替え版が放送された(?)らしいが吹き替えの評判が悪かったとかなんとか。余談だが、このお店はJR秋葉原駅の駅看板を模したものが入口に掲げられているのだが、「お茶の水」のローマ字表記がおかしかった。
台北地下街はゲームやアニメDVDが売っている店もいくつかあるので、中国語吹き替えのアニメDVDがないか探す。音声は日本語のみというのが意外に多い。「原音重視」みたいなことが書いてあるシールが貼ってあるのは日本語音声のみだし、パッケージの裏を見れば吹き替えの有無がわかる。自分が見た限りでは、ドラえもん、こち亀、プリキュア、エウレカセブンが吹き替え有りだった。あとVCDが結構たくさん置いてある。
そして行こうかどうか迷っていたのだが、MRTに乗って士林夜市へ向かう。といっても18:30頃に行って20時前には戻ってきた。買い物もせずにひととおり歩いて眺めただけ。160in1とかヘンなTシャツとか美味そうな食べ物とかたくさんあった。あと路上に出ている夜店を一斉に片付ける風景を見ることもできた(でも警察の姿は見えなかった)。
部屋に戻ったら。冷蔵庫の中にある有料ビールが一本無くなっていた(請求書は無し)。いちいち本数は数えてなかったのでとりあえず放置。