5月16日のNスペ

 5月16日のNHKスペシャル『「疾走ロボットカー」先端メカが爆走▽頭脳集結!砂漠の大レース・戦場の革命』を観た。
http://tv.starcat.co.jp/channel/tvprogram/0432200405162100.html
 アメリカ国防総省主催の無人自動車レース。その目的は、戦場に投入できる無人車両開発推進のため。放送序盤にNHKアナが「これは物議を醸し出しそうなことではあるが」と言っていたが、私は「おーすげーすげー自動運転だーすげー」と思いながら観ていた。
 しかし、番組後半であった「自動運転が実現されれば輸送車両の隊列を組むときに先頭車両を一人に運転させて後続の車両は自動運転で済む」という意味のコメントを聞いたときには「おいおい、その『一人』の人間は誰を選ぶんだよ」なんてことを思ったが。確かに数字上の兵士の損失リスクという意味では正しいけどさ。
 それと、航空機の自動操縦の技術って進んでいるのな。自動操縦の偵察機にミサイル積んで爆撃できるのかー。
 今までは、兵器の自動操縦(戦場に人間がどんどんいなくなる→最終的には戦場に人間がいなくなる?)が進んでいくと「んじゃー結局は戦争そのものが人の生死の関係ないゲームになるんじゃん」なんてことを思っていたのだが、よくよく考えてみると(考えなくても)、んなことはねーよなー、なんてことを思った。NHKアナの言っていた「無人操縦を実現することで人的損失がなくなれば、戦争をすることへの抑止がなくなる」という指摘は、恥ずかしながら自分は考えていなかった。単純に機械対機械になるわけじゃねーよなー。技術の進展には地域差があるんだし。
 技術的にはとても面白いテーマであって、ものすごくワクワクする話題ではあるんだけど(レース会場のギャラリーの盛り上がりや、技術者の嬉しそうな語りはものすごく理解できる)、色々と物議を醸し出す話題だよなー。
 個人的には、オートバイの自動操縦に個人レベルで(!)挑んでいたDB技術者が印象に残った。
 このNスペについては、ここで概要がまとめられている。
http://d.hatena.ne.jp/fake-jizo/20040517

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