体感治安

 最近凶悪事件が増えて治安がどんどん悪くなっている、という物言いに対して別に統計上治安は悪くなっていないよ、というツッコミの声がある。すると次は「体感治安」という言葉が出てきてこの言葉をダシにして色々モノを言うようになった。その「体感」とやらを誰がコントロールしているのか・できるのかを考えた方がいい。
 ふと思ったのだが、「体感治安」を根拠に「安全・安心」をやるということは、治安が良くなったという「気分」を与えればそれでいいわけだ。直接的に治安問題に人・モノ・カネをつっこむ必要はない。「気分を与えて」やればそれでいいわけだ。だって体感治安ってそういうことでしょう。「組織が家電製品を通じて私を盗聴している!!!!」とか「今すれ違ったヤツが俺を見て笑った!組織に雇われた監視員に違いない!!!!」とか言っている人の中ではその人にとっての「体感治安」は最悪なわけだが、それに対応するのは警察の仕事なんだろうか。
 まあ、「治安」という名分がつけば色々好き勝手にやりたいことができるよね、最近の流行りとして。

格差社会:拡大し続けないと生活が悪くなるよ

http://anond.hatelabo.jp/20070312035143

 結局、全体のパイの大きさを大きくしないと、みんなが幸せになることはないのね。でなきゃ、所得水準の上下間でお互いの足を引っ張り合うだけの、醜い非生産的な行為しか、やることはない。

 パイの大きさを大きくすることを諦める=幸せになることをあきらめる。

 格差社会の問題を語る際の言説として「経済成長を続けないと庶民の生活はどんどん貧しくなるよだって限られたパイを国民で取り合うんだから(だからもっと生産性を高めないともっと働かないと)」というのを目にする。だがこの意見には納得できない。
 というか、その「パイ」の配分方法に問題があると思う。パイそのものをでかくする以前に考えるべき問題は山ほどあるのではないか。具体的に言えば、金持ち大企業への配分がますます大きくなり、それ以外の大多数の人間(所得水準が上の人も下の人もここに含まれる)に対する配分がますます少なくなっている。まずはそこをなんとかしないと。
 正社員の給料を抑え正社員の数を減らし、派遣やバイトを「有効活用」して企業はバブルを超える収益をあげ、大企業の経営陣が受け取るカネは増えるがそこで働いている人間の給料は何故か抑えられる。そして更に残業代ゼロで働かせホーダイにしようとしてその他にも労働基準法を企業の都合のいいように変えようとしている。
 で、「パイが足りない」んでしたっけ?ふーん。
 ちょっと話は逸れる。あと気になることがあって、「パイを大きくし続ける=成長をし続ける」ことをしないと人間の生活は貧しくなるという言説をたまに見かけるのだが、その「成長をし続ける」という発想はヤバイという感覚を持っていないのだろうか。
参考:経済成長せずに幸せになること

世代にレッテルを貼るのはとても楽しい

 かつて「ファミコン世代」「酒鬼薔薇世代」等々のレッテルを貼られて非難をされてきた世代は、「ゆとり教育世代」というレッテルを手に入れた。ようやく下の世代を攻撃できるようになったね!おめでとう!

大学院進学

http://d.hatena.ne.jp/nobuhiro-n/20041201
 友人知人に博士課程後期までいったヤツが複数いたよなあなんてことを思い出した。そのうちの一人とはたまに会うのだが、やっぱり職に就いて食っていくということを気にしている。