学歴社会とそれによって引き起こされる受験戦争で、子供は周りの子を蹴落とすように教えられて実際そういうことをしている、っていう言説を自分が学校に行っているころはよく聞いたんだけど、あれってホントなの?というかそんなことしても意味ないよね?ってことを昔思ったし未だに疑問に思っている。
受験戦争の終着点ってのは大学入試で、そこで学歴(学校歴)が得られるかどうかの大勢が決まる、ってのが、世間で言われていた「受験戦争」だと理解しているんだけど、その状況において「周りの子を蹴落とす」と自分が大学入試に受かる確率が上がるの?それより他にやることがあるというか、それ殆ど意味ないよね?
「周りの子を蹴落とす」っていうけど、その「周りの子」が自分と同じ大学同じ学部(というか入試における募集単位)を受験するって前提がないとそもそも蹴落とす意味がないよね?誰かを蹴落としたってそいつが自分と違うところ受験するんだったら自分の受験の結果に何の影響も与えないじゃん。
仮に同じところを受験する人が周りにいたとしても、入試会場にはそれよりはるかに多い人間が全国から集まるんだぜ?しかも自分と同じところを受験するヤツがどこの誰かなんて事前にわかんないでしょ?そんな状況で「周りの子」を蹴落としたってあまり意味ないよね?それとも「周りの子」ってのは当日試験会場に集まった連中のことを指すのか?だとしても、当日何かすれば周りのヤツら蹴落とせるの?というか何するの?試験会場にトラップ仕掛けるの?手当たり次第にぶん殴って病院送り?その場で糞尿垂れ流して嫌がらせ?
つーかさ、そもそも自分が合格ラインの点数取れなければ受からないよね?周りを蹴落としたって自分が受からなかったら意味ないじゃん。それとも俺が知らないだけで、誰かを蹴落とすとそれが入試の点数に加算される制度とかあったの?
なんてことを思ったんだけど、結局はいじめの口実として「受験戦争」という言葉というか概念が使われてたという話なんじゃないの?って気がする。