今も続くコロナ禍において、マスクをしないという選択を続けている人がいる。その人のものの考え方が特徴的だったので所感を書く。
このかたは以下二つの旨、発言していた。
まず、2023年にマスク着用が原則任意になったが、それ以降マスク着用者が減っているのを見て「(2023年9月現在)半数以上は素顔の中、いまだにマスク着用しているサラリーマンの方々、アホやなぁ」と発言していた。
そして二点目。「(コロナ感染者が)最近増えてきているらしいからって、それって何処で?あなたの周りでバタバタ死んでいるんですか?テレビのニュースとかで、どうやら増えているらしいって報道されてるだけじゃないの?」とも。
まず、マスク着用している人をアホと言っている根拠が「半数以上は素顔」であるという点。この考え方を採ると、2021年2022年当時の、マスク着用者が多数派であった状況においてノーマスクを貫いたこの人は「アホ」ということになってしまう。当時半数以上はマスクをしている状況だったのだから。ご本人はそれでいいのだろうか?
そして定点観測でコロナ感染者が増えていることは普通にニュースになっている(例:NHK)。学級閉鎖もニュースになっているし(例:読売新聞)、自治体からは学級閉鎖等の情報も公開されている(例:荒川区)。
また、「自分の周りでコロナ感染者がいない・コロナ死した人はいないのだから感染者は増えていない」という展開は筋が悪い。「私の周りで強盗や殺人は起きていない。ゆえに強盗や殺人は存在しない」と発言したらそれこそ「アホやなぁ」と言われてしまう。
マスクしてる連中はアホ!コロナ感染は拡大していない!という世界観に浸る自由はあるが、自分の表現することに自己ツッコミを入れる訓練は採り入れたほうがいいと思った。他山の石。
“コロナ対策にマスクは不要!な人の考えかたの一例” の続きを読む